FlyRide® 「TakeFlight(空中アドベンチャーライド)」
2.4km2以上もある森にたたずむウィルダネスリゾート。屋内外ウォーターパークを含む3つの施設に、家族全員で楽しめるさまざまなアクティビティが用意されています。
2020年9月、このリゾート内に新たなエキサイティング・アクティビティとして、「Take Flight」がオープンしました。
「Take Flight」は、SimEx-Iwerks社が開発した、これまでにないアドベンチャーライドで、リゾートのゲストは、ライドに乗って、ユニークな空中体験を楽しめます。
ここに採用されたのが、4台のChristie製ピュアレーザープロジェクター「D4K40-RGB」と「Christie Mystique」アライメント・ブレンディングソフトウェアで、空から見た国立公園、国定歴史建造物、ウィスコンシンデルズをリアルに再現することにより、搭乗者は『映像による没入体験』を堪能できるのです。
ゲストは先ず、「窓」から国立公園が見わたせる、空港を模したロビーにとおされます。それから、飛行機のシートが置かれた「空港」で列をつくり、ライドに案内されます。
1つのライドは5人乗りで、60席が用意されています。
正面のドアが開くと、5階建てのドームが現れます。
足がぶらさがった状態で着席し、巨大なドームの没入映像に圧倒されたゲストは、あたかも飛んでいるような錯覚に陥ります。
この没入感を創りだすために、特長的な映画体験を専門とするSimEx-Iwerks社が選んだのは、ChristieのRGBピュアレーザープロジェクター「D4K40-RGB」と「Christie Mystique」ソフトウェアでした。
D4K40-RGBは、45,000ルーメンの明るさと4K解像度を併せもつ、コンパクトなオールインワンデザインを特長にもつプロジェクターで、Rec.2020カラースペースの95%以上を生成できることから、リッチで鮮やかな色彩のビジュアルを再現します。
同社の技術・オペレーション担当は、『より鮮明な映像と、鮮やかなカラーを提供するため、このRGBピュアレーザーを選んだ』と述べています。
また、同社のAVエンジニアリングマネージャーは、『ドーム映像を3次元的にカバーするため、下に、あるいは極端に傾けるなど、ありえない位置に設置できるプロジェクターが絶対的に必要だった。全方向性をもたないプロジェクターでは、このアトラクションの成立は不可能といえた。』とも述べています。
加えて、カメラベースの自動マルチプロジェクターアライメント・ブレンディングソフトウェアである「Christie Mystique(LSE Edition)」を使い、一度行ったアライメントを維持することで、画像をベストな状態に保ちました。
さらに、このMystiqueについては次のように語っています。
『私たちが下した決断の1つは、「自動キャリブレーションができるシステムを導入すること」でした。なぜなら、システム全体を移動したとしても元のコンディションに戻せるし、オペレーターは、ルーチンワークはもとより、その場を離れても元の状態に戻せるようシステムをロックすることができるからです。このリゾートには、部分的なドームスクリーンといった、極めて複雑な画面もあるので、目視ではなく、数値によってシステム調整ができるMystiqueに、とても助けられています。たとえばカメラが揺れたときには、スクリーンのエッジ全周にあるLEDマーカーが点灯して、スクリーンの正しい位置をシステムに知らせるので、オペレーターのエラーやシステムの再校正をともなう干渉をなくすことができます。ちなみに、リキャリブレーションの実行はボタンを押すのみ、約10分で完了します。』
なお、Christieのエンターテインメント担当は、『SimEx-Iwerks社は、世界トップクラスの没入型アトラクションを創出することで知られていますが、「Take Flight」も例外ではない。この、新しいアトラクションに対する反応は極めてポジティブで、ゲストだけでなく、ワイルダーネスリゾートもFlyRideに興奮している。』と語っています。