最近ではセキュリティ対策として街中に監視カメラが設置されていることが多く、オフィスビルやコンビニ、家、河川敷など様々な場所で防犯対策に活用されています。
その監視カメラは、夜間の暗い中でも撮影することができるように、赤外線が使用されていることもあります。
ここでは、監視カメラの基礎知識と赤外線照明機能について解説していきます。
監視カメラの大前提「ネットワークカメラ」とは
LANケーブルでネットワークに接続して、遠隔操作や録画データの保存などができるカメラのことを「ネットワークカメラ」といいます。
各カメラはIPアドレスを持っており、サーバーにデータを送受信できる機能が備わっています。
そのため、ネットワークカメラで録画した映像は、遠く離れた場所に設置されているハードディスクなどにも保存できるのです。
また、ネットワークカメラの映像は、パソコンやスマートフォンから閲覧できます。その際に、パソコンやスマートフォンはネットワークカメラと直接つながれている必要はありません。
管理する方法も簡単で、通常のWebブラウザを使用して映像の閲覧やカメラの操作なども可能です。
加えて、監視カメラを複数台設置したい場合にも、ネットワークカメラは便利です。ネットワークカメラなら同じネットワークに接続すれば使えるため、何台でも簡単に増やせます。
もちろん、それぞれのネットワークカメラを設置する場所が離れていても問題ありません。
離れた場所に設置されたネットワークカメラの管理や映像の閲覧も、同じパソコンで行えます。このような特徴から、ネットワークカメラは監視カメラとして使用するのに最適なので、あらゆる場所で利用されているのです。
赤外線カメラの「可視」と「不可視」の違い
赤外線カメラはレンズ付近のLEDなどの「赤外線投光器」から、赤外線が照射される仕組みになっています。
この赤外線が照射されているときに、LEDが点灯し少し赤く光って見えるのが可視タイプで、点灯せず何も見えないのが不可視タイプの監視カメラになります。
両者の違いについて、次で確認していきましょう。
可視タイプの赤外線監視カメラ
赤外線カメラが暗闇でも撮影できるのは、投光器によって被写体に赤外線をあてることで周囲を明るくしているからです。この照射する赤外線を強力したものが可視タイプの赤外線監視カメラです。
後述する不可視タイプの赤外線監視カメラと比べて、鮮明に映像を撮影できるだけではなく、撮影可能な距離が長いのも可視タイプの特長で、5から7メートル程度離れた被写体でも撮影できます。
ただし、赤外線が強力なことからレンズの付近が赤くうっすらと光っているのが見えるため、監視カメラが設置されていることに気づかれやすいというデメリットもあります。
ただ、それでも犯罪行為を未然に防ぐ「抑止力」としての効果が期待できます。
監視カメラが設置されていることに気づいて、悪いことをするのをためらう人も多いです。
不可視タイプ
不可視タイプのレンズも近くから赤外線自体は照射されていますが、人間の目には見えません。
そのため、監視カメラが設置されていることに気づかれにくいのが特徴です。ただし、不可視タイプの場合には可視タイプほど鮮明に写すことはできません。
撮影可能な距離も2~4メートル程度までと短めです。トラブルが頻繁に発生している場合などに、証拠を押させる目的で監視カメラを設置したい場合などに向いているでしょう。
可視タイプの赤外線カメラに欠かせない「投光器」とは
可視タイプの赤外線カメラを監視カメラとして設置する際には、投光器と併せて使用することもあります。
投光器は、赤外線を照射するための道具です。監視カメラで広い範囲を監視したいときなどに役立ちます。
店舗や一般家庭などでの使用なら5メートル程度撮影できれば十分ですが、屋外で監視カメラを使用するケースもあるでしょう。
例えば、河川敷などで不法投棄防止のために設置する監視カメラなら、撮影可能な距離が5メートル程度では足りません。
カメラを設置できそうな場所からなるべく離れたところで不法投棄する人もいるでしょう。
きちんと監視しようとすれば、同じ場所に複数台のカメラを設置しなければなりません。
そこで投光器を併用すると便利です。
ウシオライティングの「
監視用LED投光器 赤外線モデル」を赤外線カメラと併せて設置すれば、距離が離れていても鮮明に撮影できます。
河川敷など、見渡しの良い場所なら1台の監視カメラで監視することが可能。また、消費電力は21Wと小さめで、製品寿命は30,000時間もあります。
屋外での使用を想定して作られているので耐久性が高いのも大きな魅力です。
カメラ旋回台に取り付けられるタイプのものもあります。
暗闇でも撮影可能な赤外線カメラなら夜間の防犯対策に最適
夜間に暗い場所で使用する監視カメラは赤外線カメラが最適です。撮影可能な範囲は狭めですが、投光器を併用すれば広げられます。
夜間の防犯のために監視カメラを設置するなら、ぜひ赤外線カメラと投光器の併用を検討してみてください。
ウシオの赤外線カメラ用光源