オペレーションセンターでの運営管理を、
ビジュアルで強力にサポート
ドバイ万博(Expo 2020Dubai / ドバイ国際博覧会)には、運営拠点であり、主要なオペレーションチームの活動をコントロールするEOC(Expo Operations Center)が置かれ、同時に12台の4Kプロジェクター、データ転送・プロセッシング・制御機器および、Christie プロフェッショナルサービスによるサポートで構成される、3つのChristie製ディスプレイを管理しています。
EOCは、道路、交通輸送ルート、警察を含む、すべての会場運営をカバーします。
そのためにビデオウォールを設置し、各エリアから関係者に向けて、リアルタイム監視と意思決定のための全体情報を提供します。
同万博のオフィシャルプロジェクション・ディスプレイパートナーであるChristie Digital Systems(以下、クリスティ)は、早い段階から参画し、テクノロジーの粋を集め、最適なソリューションを生みだすことを目指しました。
なかでも特別な存在であるEOCは、大規模ディスプレイを必要としながらも、会期中の施設であることから、プロジェクションが理想的なソリューションでした。
プランを担当したチームは、極めて重要なオペレーションを24時間体制で遂行する能力、表示エリアに適したサイズと解像度、コンテンツのシェーピング、サイジング、スイッチングといった多用途性、費用対効果などを総合的に判断し、ディスプレイを構築しました。
さらに、インフラへの影響を最小限に抑え、ドバイ万博終了後のスペース再利用が簡単に行えることもポイントでした。
EOC、そしてEOCのチームが、ドバイ万博会場全体で進行するイベントを含む、さまざまな事象に対応し、決定をくだせるようにするためのビジュアル環境を整え、そこに重要なデータを表示します。
ほかにもクリスティ製品は、4.38km2もある万博会場内の、いくつかの施設で使用されています。
注目すべきは、DPOC(ドバイ警察オペレーティングセンター)にある、幅27m x 高さ5mの巨大なビデオウォールおよび、TOC(テクノロジーオペレーションセンター)とMOC(メインオペレーションセンター)に置かれた、幅23m x 高さ5mのビデオウォールです。
各ビデオウォールは、5つの個別スクリーンに分割されています。
そして、各スクリーンに対して1台、計5台のプロジェクター(Christie Boxer 4K30)と、プロセッシング・制御機器であるChristie Terraを装備しています。
また、EOCでもアルワスル・ドームと同様に、クリスティのプロフェッショナルサービスが、独自の中東サービスセンターをつうじて24時間体制の技術サポートとサービス対応を行い、ドバイ万博オペレーションセンターをサポートします。
ひとたび緊急メンテナンスが必要になったり、問題が発生した場合には、高度なスキルをもつサービスエンジニアによる専任チームが、会場内でスピーディに解決します。
そして、ドバイ万博で使用されるディスプレイが期間中、そしてそれ以降も十分に機能し続けるようにします。
使用されている4Kプロジェクター(Christie Boxer)は、超高解像度ワイドスクリーン(16:9)モードで使用され、各ディスプレイは、2 x 2、3 x 3といった個別の小さなスクリーンによるさまざまな組み合わせにできます。
また、データ転送・プロセッシング・制御機器(Christie Terra)には、100以上のトランスミッター、レシーバー、異なるレイアウトを管理する5つのコントローラーが含まれています。
これら製品により、複数のディスプレイレイアウト間でのシームレスな切り換えと、複数のソースへのシンプルで直感的な接続に加え、必要とされる解像度での大型デジタルキャンバスを実現させます。
クリスティは2007年からドバイにも拠点を設け、UAE(アラブ首長国連邦)、中東を含む20ヵ国以上でビジネスを展開しています。
また、その他地域で開催される世界博覧会(日本、韓国、中国(上海)、カザフスタンなど)においても、主要AVプロバイダーであるChristieの技術が、ライブイベントや壮観なイベントで活かされているほか、世界では常設施設として、テーマパーク、映画館、極めて重要な指令センター、企業などにもソリューションを提供しています。