2019-01-16 08:32
高知が生んだ日本の植物分類学の父、牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、1958年4月に高知市の五台山に開園した高知県立牧野植物園。
起伏を活かした約6haの園地には、博士ゆかりの植物など約3000種類が四季を彩り、自然の中で植物に出会う喜びを感じることができる。収集植物の多くは採集地が明らかで、観賞や観察の対象のみならず、「生きた標本」として植物研究に重要な情報をもたらすとともに、人と自然の関係を大切にした安らぎと憩いの空間となっている。
2018年10月から毎週土曜日にスタートした、植物園の夜を楽しめる夜間開園「よるまきの」における演出を手がけ、温室と南園一帯に「VAYAシリーズ」を中心とした約400灯の照明と音響をコントロールするシステムを納入。夏期(4月~9月)は17:00から21:00まで、冬期(10~3月)は、17:00から20:00まで、園内を光の演出で彩っている。
温室は、照明によって植物がつくる陰影や葉脈を強調。動物の鳴き声やスコールの雨音などを再現し、フルカラー照明による変化や、満点の星空に流れ星が現れる演出などを組み合わせ、夜のジャングルにいるような気分が味わえる。
一方、南園は3000Kに統一した光で、植物ごとに光量を調整してライトアップ。園内に流れる植物園の四季をイメージした4曲のオリジナル曲に合わせて照明が明滅することにより、木々が踊るような演出としている。